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あなたは1人じゃない その2 なぜカジュアルな報・連・相が有用なのか
こんにちは。株式会社パイプラインの濱田です。前回は「カジュアルに報・連・相しよう」というテーマを取り上げましたが、それでも報・連・相が怖いと思われる方に向けて、なぜカジュアルな報・連・相が有用なのかを掘り下げて解説したいと思います。
大きな問題は適切な粒度に分解しよう
仕事に限らず、何かしらの問題について人間がストレスを感じるのは
- 未来の不確実性
- 自分1人で解決できるという確証の乏しさ
に収斂されると考えてよいです。なんとなく大きそうな問題と思っているのは、ゴールが見えないがゆえに大きな問題と思い込んでいる、これは未来の不確実性であるケースもあれば、目指すゴールは見えてはいるけれども、1人で解決するには問題が大きすぎるとわかっているケースもあるのです。
実はどちらのケースも、大きな問題を大きなまま取り組もうとしているがために不安になっているという共通項があるのです。前回、「○○について不安だ、という感情を素直に紙やテキストファイルに書き出そう」と述べましたが、これにはコツがあって、デコレーションケーキを切り分けてショートケーキにするように、問題の大きさを適切な粒度に切り分けるとよいでしょう。
もちろん、問題の大きさは均等に切り分けられるとは限らないので、綺麗な切り口にこだわったり微塵切りにしたりする必要はないのですが、「この程度なら自分1人で取り組めるぞ」「ここだけは誰かに助けてほしい」「これはちょっと背伸びしたら解決できそうだ」という目星がつけられるくらいに分解できれば、大きな問題も案外しょうもないところで躓いているだけだった、ということもよくあります。
小さなタスクは交換しやすい
先ほど「大きな問題は適切な粒度に分解しよう」と述べましたが、これは報・連・相をしやすくするための、言い換えれば報・連・相を受け取る側があなたを助けてあげやすくするための下準備なのです。あなたに課せられた大きなタスクをそのまま投げ返しては、それは単なる丸投げですし、大きな問題を大きなまま放置して、期限ギリギリになって「やはりできませんでした」となると、「もうあなたに仕事を頼めない」という評価をくだされてしまいます。
しかし、「ここまでできているけれども、この部分だけ助けて欲しい」というようなお願いのしかたであれば、基本的に嫌な顔をされることはないでしょう。また、逆にあなたがお願いごとをされる立場になれば、大きな問題を丸投げされるよりも、小さなタスクに落とし込んで持ってきてもらう方が楽な気持ちになれるはずです。一方的にお願いごとをされるよりも、お互いにお願いごとがしやすい関係になれば、「何か言ったら怒られるかも知れない」という不安がなくなりますよね。
ビジネスはお願いごとの連続です。あなたがチームの一員として尊重されるためには、チームの好意にフリーライドしないこと、価値の等価交換ができることが肝要です。しかし、このテーマも大きなイメージのまま鵜呑みにしようとすると心理的負担もやはり大きくなってしまいます。ですので、常に自身が扱えるタスクの粒度、問題の大きさを把握するようにして、あるいはチームメイトや上司にも確認を求めるようにするとよいでしょう。
次回は、はじめてリーダー・サブリーダーになる方に向けたチームビルドについて取り上げてみたいと思います。
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