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コラム

あなたは1人じゃない その5 はじめてリーダーになるあなたへ 「リスペクト」「アウトプット」「アウトカム」からチームのコミュニケーションを改善しよう (2)

こんにちは。株式会社パイプラインの濱田です。
前回は「よいチームにはリスペクトがある」というテーマで、メンバー間のリスペクトが重要であることを述べました。今回はアウトプットの質という観点で考察してみたいと思います。

よいチームはアウトプットの質が「安定して」高い。

よいチームはアウトプットの質が安定して高いのが特徴です。チームビルドがうまくいっていないチームもアウトプットの質が高いこともありますが、これは個人技による質の維持で何とか回っているケースが多く、安定性に欠けると言わざるを得ません。特定の個人に依存せず全体的にブレがない、ということにチームのチームたる所以があることを忘れないようにしましょう。

個人技に依存するということは、そのメンバーが欠けてしまったときにチームとしてそのメンバーが担当していた業務の再現性がなくなるということを意味しています。定期的にスキルトランスファーを行うか、有識者と初学者がペアで業務を行うなど、チームとして全体の力を底上げできるようにしたいものです。

また、どうしてもチームメンバー内のスキルにバラつきがある場合、リーダーは個人技依存の業務がないかを常に確認するようにしましょう。ハイスキルなメンバーのすべてを再現できないまでも、ある部分においては同等のアウトプットができるメンバーを育成し、相互にスキルトランスファーしあうことができると理想的です。

しかし、いきなりハイスキルなメンバーのようにチームのレベルを上げるのは難しいものです。時間をとってハイスキルなメンバーからスキルトランスファーを行う以外にも、ハイスキルなメンバーがコアスキルを発揮する以外に取られている稼働を巻き取ってあげられるようにするだけでも、チーム全体の生産性に寄与します。

しかしそうは言ってもなかなかスキルトランスファーを行う機会を頻繁に設けることは難しいでしょう。また、ハイスキルメンバーからロースキルメンバーへの一方向のレクチャーを行うには、教材などの準備が必要ですし、その負荷も教える側のハイスキルメンバーに偏ってしまいます。

これは、ペアプログラミングやペアインフラ作業の機会を行うことである程度解決が可能です。よほど緊急の作業でなければ、隣に座って解説しながら作業できますし、緊急作業においても、後ろで見てもらうだけでも学びの機会を提供することは可能です。

よいチームの3要素のうち、今回はアウトプットの質という観点から考察してみました。よいチームの生み出すアウトプットは安定して質が高く、個人技に依存しない仕組みができているのです。さて、アウトプットの質が高いだけで必ず価値創造へつなげることはできるのでしょうか?次回はアウトカムという観点で考察してみましょう。

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