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ネットワーク技術者の備忘録-Wi-Fiに関する豆知識
こんにちは。ネットワークエンジニアの坂田一です。
こちらのコラムも3回目に突入しました。今回はすこし話題を変えて、みなさんが普段使用しているネットワーク技術に関する豆知識をご紹介したいと思います。
今日お話しするのは、Wi-Fiです。みなさんは普段から、Wi-Fiを使用されていますか。外出先のカフェや駅の中、新幹線の中にも最近はWi-Fiが設置されています。Wi-Fiに接続するとインターネットへ接続ができて便利ですよね。そのWi-Fiはどこから来ているのか、みなさんは考えたことはあるでしょうか。Wi-Fiは電波を使用して情報をやり取りする技術なので、その電波を出している機器が近くにあるはずです。あまり知られていませんが、その機器のことをアクセスポイントと言います。
アクセスポイントは、Ciscoを始め様々なメーカが製品を出しています。私は普段ヤマハ製品を扱うことが多いので、ここでも簡単に製品例をお出ししますね。
特徴:Wi-Fi 6 対応・最大端末数500台の安定接続が可能
製品URL: https://network.yamaha.com/products/wireless_lan/wlx413/index
みなさんがWi-Fiを使用する場合、実際にはアクセスポイントとみなさんの端末が電波を通して通信を行っています。アクセスポイントがその先でいくつかの機器を経由してインターネットに接続しているので、みなさんは新幹線の中でもインターネットにアクセスできるのです。ちなみに私はよく東海道新幹線に乗るのですが、熱海駅の近くになるとWi-Fiには接続できているのにインターネットにアクセスできない事象が発生します。その理由は新幹線がトンネルに入った際などに、アクセスポイントより先の機器がインターネットにアクセスできなくなるためです。
アクセスポイントの設定もネットワークエンジニアが行います。Wi-Fi含めて一つのネットワークなのでネットワークエンジニアが担当する機器になるのです。電波を出すこの機器は、家庭向けや業務向けなど使用する目的によって様々な種類があります。家電量販店で販売されているバッファローなどの製品は、主に家庭向けの製品となります。
家庭向けと業務向けでは多くの点で違いがありますが、大きな違いは接続可能台数だと思います。家庭用向けのアクセスポイントだと10~20程度の通信機器が接続可能なのに対して、業務向けだと100台以上の端末を接続することが可能です。
先程Wi-Fiを出すのはアクセスポイントだとお伝えしましたが、この他にもWi-Fiルーターというものもあります。アクセスポイントは電波を出すことに特化した機器のため、インターネットへ接続するためには、別途ルーターという機器が必要となります。ルータの詳細については、今後のコラムでご紹介しますね。Wi-Fiルーターはこのアクセスポイントとルーターを1台にまとめた機器です。アクセスポイントよりも値段は高額になりますが、1台あればアクセスポイント機能もルーター機能も使用できます。ネットワーク機器が減るということは、ネットワーク構成がシンプルになり、設定や管理も楽になるということです。
最後にご紹介するのは、Wi-Fiの危険性についてです。
外出先でWi-Fiを使用するときは、それが店舗などで提供されている公式のものか必ず確認を行って下さい。確認方法には“店のパンプレットなどに記載されているWi-Fiと自身が使用しようとしているWi-Fiが同じ名前か確認する”などがあります。Wi-Fiの中には悪意のある人が、みなさんの通信情報を盗み取ろうとして提供しているものもあります。
新幹線に乗っているときに、「shinkansen_free_wi-fi」 というWi-Fiがあったらすぐに接続せずに公式のWi-Fiか確認してください。JR東海のHPでは公式Wi-Fiは「Shinkansen_Free_Wi-Fi」という名前で提供されています。紛らわしいですが、公式では大文字が使われているため、最初にご紹介したものは偽物の可能性があります。公式のWi-Fiと悪意のある人が準備した偽のWi-Fiの判別は難しいですが、偽のWi-Fiに接続してしまうとみなさんの個人情報等が盗まれてしまうかもしれません。そのためWi-Fiに接続する際には公式であることをしっかりと確認してから接続しましょう。
本日のコラムはこれで終了です。Wi-Fiは非常に便利な技術である一方で、偽のWi-Fiに接続してしまうと個人情報等が盗まれる可能性もある点はみなさんぜひ覚えて下さい。
ではまた次のコラムでお会いしましょう。さようなら。
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