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- 企画を身に着けて、実現力の高い技術者になろう その3 ロジックフローと転職時に使用した企画書紹介その2
こんにちは。AltX様でコラムを連載している吉政創成の吉政でございます。
前回、企画書の骨子となるロジックフローをご紹介しました。今回はそのロジックフローという考え方に基づいて作った実際の企画書を紹介します。
この企画書は今から18年前に大手企業に転職して、その子会社の社長になるための企画書です。この企画書を当時の大手派遣会社の売り上げ1位と2位の社長に宅急便で送付しました。結果は、両方とも社長に会うことができ、会食を重ね、1社は子会社のIT派遣会社のマーケティング部長としてのオファーをもらえ、1社は出資の話を頂きました。お金はないけど、アイディアと能力があるので、投資してほしいという趣旨のものでした。
当時、宅急便で企画書を社長に送る人はいないと思いましたし、宅急便であれば、秘書を通過し、私信扱いとして社長まで届くのではないかと思いました。結果、社長と会えたので、その読みは当たりました。当時まだ30歳そこそこなので、将来が楽しみと思って会ってくれたのかもしれません。その後もなんども同じようなことをやりましたが、直接的間接的は置いておいて、いい結果になることが多かったです。もちろん企画がしっかりしていないといけないとは思いますが、、
企画を出すことは私の人生において大きな影響を与えたのは言うまでもないです。興味がある方は1度や2度の没を気にせず続けてみてください。見てる人は見てますよ。
さて、実際の企画書をお見せします。
タイトルページですね。当時、BIZ-LAUNCHERSという屋号を作って2名でこの企画書を作りました。もう1名の方も今はかなり成功されており、新聞や雑誌で記事を拝見することがあります。この資料は宅急便で送付したので、会えばもっと詳しく話しますということを言いたいがために「要約版」と書いておきました。
ロジカルフローの現状の部分を1ページで書いています。
提案の方向性を1枚で書いています。
実現したい形を補足しています。
この提案のコアの部分をモデル図で書きました。
モデル図その2です。
モデル図その3です。
そして、まとめで終了です。当時は詳細はお会いして説明しますと送付状に書いていました。詳細を書かないことで会えるチャンスが増えると思っていました。
ざっとご紹介しましたが、かなり短い印象ですよね?企画は長ければいいというものでもありません。要点が理解できて、採用したいと思わせればいいのです。何の後ろ盾もない私が、上場企業の社長に宅急便で企画書を送ることで開ける人生もあるのです。このチャンレンジは結局、結実しませんでしたが、のちに顧問契約を結んだり、この時のご縁で、独立後にお仕事を頂いたりしました。
人生どうなるかはわかりませんが、何もしなければ、何も変わらないどころか、時間が経過するので、将来の道が狭くなります。興味がある方は、是非チャレンジしてみてください。
私の著書「ITエンジニア向けの企画力と企画書の教科書」を読まれると一通り理解できると思います。 それでは今日はこの辺で。